釣りを手軽に体験できる「釣り堀」。
道具をレンタルできるのが一般的で、釣りの経験がまったくない初心者や女性、子どもにも手軽に楽しめるのが魅力です。
ただし、ひとくちに釣り堀といっても、屋外や室内など釣り場や釣れる魚の種類もさまざま。
また、どうやって釣るのかも知らない方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、釣り堀の魅力や種類、道具などについて初心者向けに解説します。
釣りをはじめたい方や釣り堀が気になっている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
釣り堀の魅力とは
「釣りって、道具がたくさんあって面倒」とか「生きたエサをつけるの気持ち悪い」とか、「遠くまで行かないとダメなんでしょ?」とか、釣りにネガティブなイメージをもっている方もいるのではないでしょうか。
たしかに釣りには、好きな人でなければ面倒だと感じる面もありますよね。
とはいえ、釣りは体験してみればとても魅力的で楽しいレジャーであり、イメージだけで敬遠するのはもったいないです。
釣り堀は、人工的に作った池やイケス、川を利用した場所に魚を放流している施設。
釣りの初心者はもちろん、誰でも手軽に楽しめる多くの魅力やメリットがあります。
では、釣り堀にはどんな魅力やメリットがあるのでしょうか。
詳しく説明していきます。
道具不要で楽しめる
ほとんどの釣り堀では、釣りに必要な道具をレンタルできます。
初心者であっても、あれこれ悩んで道具を揃える必要がないのです。
低価格で借りられるほか、料金に含まれている場合も。
荷物を持ち運ぶ必要もなく、ちょっとしたお出かけのついでや旅行・ドライブの際に釣りを手軽に楽しめるのが魅力です。
近くで楽しめる
釣りといえば、山や海へ遠出するイメージがあるかもしれません。
釣り堀はさまざまな場所にあり、案外自宅から近いところにもあるものです。
なかには、住宅街や繁華街のなかにある釣り堀も。
仕事で疲れていて遠出したくないときなど、近所でのんびりと釣りを楽しめますよ。
釣り堀なら場所によっては、買い物のついでや仕事終わりなどにちょっとだけ楽しむ、なんてことも可能です。
釣れる確率が高い
自然が相手の本格的な釣りでは、ときにまったく釣れないケースがあります。
釣り堀なら、そこに魚がいるのは確実です。
絶対に釣れるとは限らないものの、魚がいるのかわからないのと確実にいるのでは、集中できる度合いも異なってきます。
また、さまざまな魚が釣れるのも魅力。
自然の川で幻と称されるような、貴重な魚を放流している釣り堀もあります。
多くの魚を放流しており、初心者に釣れやすいのもポイント。
釣り方をスタッフが指導してくれる釣り堀もあり、初心者や女性、子どもでも手軽に釣りを体験できますよ。
悪天候で楽しめる釣り堀もある
せっかく釣りへ行く計画を立てても、天気が悪いと中止せざるを得ないケースがあります。
釣り堀のなかには、建物内で釣りを楽しめる「室内釣り堀」もあるのです。
子どもと釣りへ行く約束をしているときに雨の予報でも安心。
ゲームセンターやバッティングセンターなどアクティビティを楽しめる施設もあり、ファミリーで休日を満喫できます。
本格的な自然で楽しめる釣り堀もある
釣り堀のなかには、自然の渓流を利用した釣り堀もあります。
緑あふれる季節に、美しい自然の景色を眺めながら釣りを楽しめるのです。
大海原を眺めながら釣りを楽しめる「海上釣り堀」も要チェック。
本格的な道具を用意して乗合船で沖合に出なければ釣れないような海の大きな魚を、レンタルタックルで手軽に狙えます。
海水浴やキャンプなどのレジャーを楽しむついでに、おいしく食べられる魚をお土産にできますよ。
釣り堀はこんな方にオススメ
釣り堀は釣り初心者はもちろん、まったく経験のない方でも手軽に釣りを体験できます。
とくに、以下に当てはまる方は近くに釣り堀がないか探してみましょう。
釣りの経験がまったくない
釣り堀は、釣りの経験がまったくない方でも十分楽しめます。
なかには小さな子どもが楽しめる釣り堀もあり、大人であればなおさら心配無用です。
釣り方やエサの付け方がわからなくても、スタッフがいれば教えてくれる釣り堀がほとんど。
常連さんがいれば、困っている初心者にやさしくコツを教えてくれる場合もありますよ。
ファミリーで釣りを楽しみたい
多くの釣り堀では、ファミリーで手軽に釣りを楽します。
子ども料金を設定している場合も多く、ファミリーでリーズナブルに遊べます。
有名な観光地に釣り堀がある場所もあり、旅行やドライブに行ったついで釣りを体験してみたい、子どもに釣りの楽しさを教えたいパパやママにもぴったりです。
釣りの練習がしたい
本格的な自然で釣りデビューする前の練習する場所として、釣り堀は最適です。
ルアーやフライフィッシングのキャストなど、まず釣り堀で練習してから自然のフィールドへ出かけましょう。
自然相手の場合、初心者がいきなり行ってもなかなか釣れません。
とりあえず釣り堀でキャスト方法や魚とのやり取りを経験しておけば、自然の川や海で最初の1匹に出会える確率も高まるのです。
釣り堀の種類
ひとくちに釣り堀といっても、さまざまな種類があります。
それぞれ釣れる魚や楽しみ方も異なるため、チェックしておきましょう。
屋外釣り堀
全国には多くの釣り堀があり、もっとも一般的なのが屋外釣り堀です。
人工的な池に鯉や金魚などを放流しており、おもに練りエサで釣ります。
座ったまま糸を垂らしてウキを眺め、休日に近場でのんびりと休日を過ごしたい方にオススメ。
ヘラブナやタナゴなど、特定の魚種専門の釣り堀もあります。
なかには、自然の渓流を利用した釣り堀も。
ニジマスやヤマメなど食べておいしい魚を放流しており、釣った魚をその場で調理して食べられる釣り堀も多くあります。
室内釣り堀
屋内にイケスを設置しているのが「室内釣り堀」です。
天候に左右されず、一年中釣りを手軽に楽しめます。
屋外より安全に楽しめるため、小さなお子さん連れのファミリーにオススメ。
ゲームセンターやバッティングセンターなど、アクティビティが充実した施設もあります。
海上釣り堀
海上にイケスを設けて魚を放流しているのが「海上釣り堀」です。
本格的な船釣りでないと通常は釣れない、マダイや青物など大型魚の釣りを手軽に楽しめます。
陸続きの場合と、船で沖合に設置したイケスに移動するパターンがあります。
管理釣り場
屋外釣り堀の形態のひとつとして「管理釣り場」があります。
おもにマス類をルアー・フライフィッシングで狙う釣り堀であり、近年は「エリアトラウト」「エリアフィッシング」と呼ばれ人気です。
リリースを前提にしている施設が多いものの、なかには持ち帰りが可能な管理釣り場も。
サクラマスやブランドマスなど、食べておいしい魚を放流している管理釣り場も数多くあるのでチェックしてみてください。
また、、ヘラブナ釣り専門やブラックバスを専門とした管理釣り場もあります。
海釣り公園
自然の海を釣り場として管理しているのが「海釣り公園」です。
放流はおこなわれておらず、四季折々の海に住む魚を狙います。
ゲートや受付が設けられており、料金を支払って入場します。
厳密には釣り堀ではないものの、管理されている場所で安全に海釣りを楽しみたい方にオススメです。
釣り堀で使用する道具
釣り堀の種類や狙う魚、スタイルによって使用する道具は異なります。
ただし、ほとんど場合レンタルできるので、必ずしも知らなくても問題ありません。
とはいえ、知っておいた方がより釣りを楽しめることもあるため、ある程度道具については理解しておくのがオススメです。
詳しくは各釣り堀の種類のページで解説しますが、簡単にどんな道具があるのか説明しておきましょう。
竿
釣り竿には、大きく分けて「のべ竿」と「リール竿」があります。
鯉や金魚、ヘラブナ、ニジマスなどのエサ釣りで使用するのがのべ竿です。
リール竿はハンドルで糸を巻き取れる「リール」をセットするタイプで、釣り堀ではルアー・フライフィッシングでおもに使用されます。
ウキ
魚がエサに食いついたのを確認したり、魚のいる層「タナ」をキープしたりで役立つのが「ウキ」です。
エサ釣りで使用されており、浮いているウキが沈みこむ「アタリ」があったら、竿を立てて針掛かりさせる「アワセ」をおこないます。
一部のフライフィッシングをのぞいて、ルアー・フライフィッシングやテンカラではウキは使用しません。
また、管理釣り場によってはウキの使用を禁止している場合があります。
オモリ
ウキとのバランスを取るために使用するのがオモリです。
釣り堀のエサ釣りでは、ちぎって重さを調節しやすい「板オモリ」が多用されているほか、開いたり閉じたりできる「ガン玉」があります。
オモリがないと仕掛けを投入しにくく、エサ釣りでは必須の道具。
また、川の流れを利用した釣り堀では、エサを流すスピードを調整するために使用されていますよ。
仕掛け
竿につなぐメインの糸や針を結んでいる「ハリス」、ウキ、オモリなどを総称して「仕掛け」と呼びます。
多くの釣り堀では貸し竿や料金に含まれているものの、交換する際には別料金になる場合があります。
釣り堀によっては、自分で仕掛けを用意して使える場合も。
釣り堀用として発売されている仕掛けもあるので、チェックしてみてください。
エサ
使用するエサは狙える魚によって異なります。
鯉や金魚、ヘラブナなどは練りエサを使いますが、釣り堀では基本的に用意されているので心配ありません。
ニジマスなどマス類の釣り堀ではイクラが一般的。
練りエサもイクラも釣具屋さんで販売されていますが、行く予定の釣り堀で持ち込みが禁止されていないかチェックしておきましょう。
釣り網(ランディングネット)
釣った魚をすくう網は、多くの場合釣り堀で借りられます。
金魚など小物釣りでは、そもそも網が必要ない場合がほとんどです。
ただし、リリースが前提のマス類の管理釣り場では、ランディングネットの使用を必須にしているケースも。
レンタルもできますが、趣味として続けていくなら使いやすいランディングネットを購入しておくのもオススメです。
クーラーボックス
釣った魚を新鮮な状態で持ち帰りたいなら、クーラーボックスを用意しておきましょう。
海上釣り堀など魚を持ち帰るのが一般的な場合、簡易的な発泡スチロール製のクーラーボックスを購入できる場合もあります。
ただし、クーラーボックスには小型なタイプから青物など大型魚を入れられるモデルまでさまざま。
用途や魚の大きさに合わせて、適切なサイズを選択しなければなりません。
そのほか小物
多くの釣り堀では手ぶらで手軽に釣りを楽しめますが、あったら便利なアイテムを数多く発売されています。
なかでも、魚に針を飲まれてしまったときに役立つのが「ハリ外し」です。
初心者の場合、アワセが遅れがちで魚の口に掛からずに、針ごと飲み込まれてしまうケースがあります。
飲まれてしまった針を外すのはとても大変で、そんなシーンで重宝するのがハリ外しです。
魚の口に入れたら、針に引っ掛けてひねると外れます。
そのほか、仕掛けの交換にハサミが必要ですし、便利なアイテムを見つけたらぜひ活用して釣りを快適に楽しみましょう。
釣り堀を利用する際の注意点
釣り堀には、各施設によって規定やルールが定められています。
釣りを楽しむ際には、規定やルールを事前に確認して厳守するよう心がけましょう。
たとえば、以下のようなルールが定められています。
- 必ずリリース(釣った魚を逃がす)、また反対にリリース禁止
- 釣った魚に触れない、必ずランディングネットを使用
- エサをまかない
- エサや竿の持ち込み禁止
- 引っ掛け釣り禁止
- 指定場所以外でのBBQ禁止
上記はあくまで一例であり、釣り堀によって独自のルールが定められています。
とくに自分の道具を持ち込みたい場合などは出かける前に問い合わせるか、また公式サイトをチェックしておくのがオススメです。
釣り初心者にぴったりな釣り堀に行ってみよう!
誰でも手軽に釣りを体験できる釣り堀。
釣りの経験がないからと二の足を踏んでいるなら、近所の釣り堀を探してみてはいかがでしょうか。
釣りは一生涯楽しめるレジャー。
なにか趣味を持ちたいと考えている方にもオススメですよ。
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